Volume One ジャケット

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The Honey Drippers 「Rockin' At Midnight」
Artist : The Honeydrippers
Album : Volume One (1984)
I Get A Thrill
Sea Of Love
I Got A Woman
Young Boy Blues
Rockin' At Midnight

  ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックといったブリティッシュ・ロックの巨人達が自らのルーツである50年代のR&Bのカヴァーに臨んだプロジェクト、ザ・ハニー・ドリッパーズの(今のところ)唯一のアルバム「Volume 1」収録の、ロイ・ブラウンのカヴァー。プロモーション・ビデオも製作され「ミュージック・トマト」かなんかで見た覚えがありますが、モノクロでジルバを踊る若者の映像が挿入されて、憧れながら見たのを覚えています。

  これを聴いたレッド・ツェッペリンやベックのファンは、最初どう思ったんでしょうね?僕が思うにかなりの肩透かしを食らったんじゃないかと見ています。60〜70年代のロックを築いてきた人達によるカヴァー・アルバムの内容がこれじゃあ、「なんだこれ?オールディーズじゃん!」これが素直な感想ではないでしょうか?彼らの年齢を考えると妥当で、実に的を得た選曲だと思います。演奏もオリジナルに忠実でありながら、モダンな味付けを忘れていません。これもファンにしてみれば「コピーじゃねえかよ!少しくらいヒネリきかせろよ!」と思った人もいたのではないでしょうか?

  しかしオールディーズ・ファンは大喜び。「なんだ、彼らもこういうの好きなんじゃない!」実際レッド・ツェッペリンについては、ライブにおける「Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)」の中でリッキー・ネルソンの「Hello Mary Lou(ハロー・メリー・ルー)」などをメドレーにして挟み込み、プラントはジーン・ヴィンセント風の(多分足をひきずるような真似だと思うのですが)仕草までしてみせたというのです。

  またレコーディングには参加していませんが、TV出演の際にはブライアン・セッツァーがメンバーとして登場。ロカビリー・ファンにも広く知られるところとなったのでした。


関連サイト


The Honeydrippers Record Review


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