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The Band 「Mystery Train」 | |
Artist : The Band Album : Moondog Matinee (1973) |
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Ain't Got No Home Holy Cow Share Your Love With Me Mystery Train Third Man Theme |
Promised Land The Great Pretender I'm Ready Saved A Change Is Gonna Come |
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50年代末から60年代初頭にかけてカナダで活躍したアーカンサス出身のロックンローラー、ロニー・ホーキンスのバックバンド、ホークスが母体となり、ボブ・ディランとの活動などで知られるザ・バンドの1973年発表のアルバム「Moondog Matinee(ムーンドッグ・マティニー)」収録のエルヴィス・ナンバー。原曲の雰囲気を残しつつ、時代の影響もあってかファンキーな感じに仕上げられています。このアルバムは全編カヴァーで、クラレンス"フロッグマン"ヘンリーの「Ain't Got No Home(エイント・ガット・ノー・ホーム)」や、アントン・カラスのチターの名演で知られる映画「The Third Man(第三の男)」のテーマなど、どれも彼ら流に料理されていてカッコいいです。 メンバーはリヴォン・ヘルム(Dr)、リチャード・マニュエル(P)、ロビー・ロバートソン(G)、リック・ダンコ(B)、ガース・ハドソン(Organ)。メンバー5人中、ドラマーのリヴォン・ヘルム以外の4人がカナダ人でありながら、アメリカ南部に根ざしたアーシーな音づくりで脚光を浴び、ボブ・ディランとのセッション「Basement Tapes(地下室)」や、アルバム「Music From Big Pink(ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク)」など、当時の音楽シーンに与えた影響ははかり知れないものがあります。 ヘルム、ダンコ、マニュエルといった個性の異なる3人のボーカリストがいたことも、このバンドの大きな魅力です。「Stage Flight(ステージ・フライト)」、「Rock of Ages(ロック・オブ・エイジズ)」、「Northern Lights-Southern Cross(南十字星)」、「Islands(アイランズ)」など多数の傑作アルバムを残し、1976年に「The Last Waltz(ザ・ラスト・ワルツ)」と銘打ったコンサートをもって解散しました。マーティン・スコセッシ監督で映画にもなっているので、是非ご覧下さい。その後再結成されましたが、ロバートソンは参加していません。何か意地のようなものを感じます。 このザ・バンドという名前ですが、ディランとのセッションを始めた当初はバンド名が無く、みんなから「あのバンド」と呼ばれたことから付けられたそうです。また、リチャード・マニュエルが1986年に、リック・ダンコが1999年にそれぞれ亡くなっています。合掌。 関連サイト The Band (Fan Site by Jan Hoiberg) |