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Keith Richards 「I Colud Have Stood You Up」 | |
Artist : Keith Richards Album : Talk Is Cheap (1988) |
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Big Enough Take It So Hard Struggle I Could Have Stood You Up Make No Mistake You Don't Move Me |
How I Wish Rockawhile Whip It Up Locked Away It Means A Lot |
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ご存知ローリング・ストーンズの看板ギタリスト、キース・リチャーズが1988年に発表した初ソロアルバム「Talk Is Cheap(トーク・イズ・チープ、「ガタガタ言うな!」の意味)」に収録の、チャック・ベリー・タイプのナンバー。コーラスワークは、ジョーダネアーズをバックに配した際のエルヴィス・ナンバーに通じるものがあり、偉大な先達への尊敬と愛情が感じられます。また随所に聴かれる「カチカチ」という音は、スラップ音ではなくバスドラムの上側を叩くリムショットによるものです。 アルバム発表当時、キースはチャック・ベリーの生誕60周年記念コンサート(後に映画「ヘイル!ヘイル!ロックンロール」として公開)の音楽監督を務めており、この曲にはその時のバンドメンバーが参加しています。 チャックがその初期に活動を共にし、ピアノのフレーズ(例のイントロ!)をギターに取り入れたといわれるジョニー・ジョンソン(P)。「グレイテスト・アンノウン・バンド」(これは誉め言葉です(笑))、NRBQのジョーイ・スパンピナート(B)。元ストーンズの盟友、ミック・テイラー(G)。ストーンズのツアーではおなじみのボビー・キーズ(SAX)。そして後にキースのソロプロジェクト・バンド「X-pensive Winos(エクスペンシブ・ワイノウズ)」でタッグを組むことになるスティーブ・ジョーダン(Dr)、といった面々によるバンドはすでに気心知れた仲間、という感じでよくまとまっています。 アルバム中の他のお勧めは、砂埃舞い散るプロモーション・ビデオが印象的な「Take It So Hard(テイク・イット・ソー・ハード)」や、スティーブ・ジョーダンが「チャーリー・ワッツなりきりドラミング」を披露する「How I Wish(ハウ・アイ・ウィッシュ)」などがありますが、聞き物は、当時解散説も囁かれていたストーンズの相棒で、派手なソロ活動を展開していたミック・ジャガーへの痛烈なメッセージとも受け取れる「You Don't Move Me(ユー・ドント・ムーブ・ミー)」です。キースがソロ・アルバムを発表し、ツアーを行ったことで解散は決定的のように思われましたが、翌年には活動を再開。アルバム「Steel Wheels(スティール・ホイールズ)」を発表し、ツアーで日本にもやって来ました。全てはニュー・アルバムのための話題作りだったのか? それまでストーンズでも何曲かメイン・ボーカルをとる曲はあったものの、このアルバムを通して唄うことの楽しさを知ったキースは現在のようなメリスマを効かせたボーカル・スタイルに変わっていったのです。賛否両論ありますが・・・。2ndソロ・アルバム「Main Offender(メイン・オフェンダー)」も良い出来です。 関連サイト Keith Richards...A Tribute To The Man (Fan Site) Main Offender (Fan Site) |