僕は一応、ギタリストなのでギターに関することも書いておかなくてはいけませんね。 今ではよく知られていますが、ロカビリー・ギターのバックボーンにはJAZZの要素も含まれています。そのため、いわゆる「テンションノート」と呼ばれる和音中の構成音が登場します。 ロカビリーのコピーをやっていて、「何か違うな?」、「何か物足りないな?」と思ったことはありませんか?ほんの少し今までと違う音を加えてやるだけで、コードの響きが全然違って聞こえると思います。A、D、Eなどのメジャー・コードでロカビリーを演奏すると、すごく明るい感じになってしまいます。これではポップスの域を出ません。ロカビリーに流れる一種の「暗さ」、「妖しさ」を演出するためにはテンション系コードが威力を発揮します。 まず、7thコード。これはよく知られていますが、エンディングに使うとまた違った感じになります。 B7thコードを例にとると、 ・6弦・・・開放(弾かないので左手の親指でミュート) ・5弦・・・2フレット ・4弦・・・1フレット ・3弦・・・2フレット ・2弦・・・開放(これは弾いてもよい) ・1弦・・・2フレット このフォームが7thの感じがよくでて好きなのですが、このフォームのまま、2弦2フレットの音を加えてみましょう。押弦する指は4本しかないので、セーハ(複数弦を一本の指で押さえること。外国語なのか、はたまた複数弦を「制覇」するという意味なのか?)するとよいでしょう。それでは弾いてみて下さい。 ジャラ〜ン。ちょっと違う感じになったでしょ?これが7th+9thの音です。2弦2フレットはCのシャープです。これがBの9thの音になります。5弦7フレットを基準にして、全体を移動すると、E7th+9thになります。 それではこれのハイポジションを。 E7th+9thを例にとると、 ・6弦・・・開放 ・5弦・・・11フレット ・4弦・・・12フレット ・3弦・・・11フレット ・2弦・・・12フレット ・1弦・・・12フレット 1&2弦は小指でセーハするとよいでしょう。それでは・・・ ジャラ〜ン。STRAY CATSの「BABY BLUE EYES」のスタジオ版のエンディングはこれです。 そして、最後に6thコード。 E6thコードを例にとると、 ・6弦・・・開放 ・5弦・・・2フレット ・4弦・・・2フレット ・3弦・・・1フレット ・2弦・・・2フレット ・1弦・・・開放 となります。A6thコードだと、 ・6&5弦・・・開放 ・4〜1弦・・・2フレット となります。それでは... ジャラ〜ン。う〜ん、すごくいい。 バンドスコア、教則ビデオ等と重複する部分があったかもしれませんが・・・。後はこれを基本にしてもらえれば、すべてのキーに対応できるはずです。試してみて下さい。 |
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